マツコ・デラックスが出演しているテレビ番組が好きです。
先日撮り溜めしていた「マツコ&有吉の怒り新党」での相談で、「自己啓発本の読みすぎで自分を見失ってしまった」というものがありました。
メインパーソナリティであるマツコさんと有吉さんは、自己啓発本に対してかなり否定的。
中でもかなり印象的だったやり取りがこちらです。
有吉 「自己啓発本書いてる作家の顔見てみりゃ読む気は失せるよ。お前みたいなもんに励まされてるのかよ…って思うから。」
マツコ「おっしゃる通りです…。具体的にはテレビじゃ言いづらいんだけど、たいがい、”ヤバい”顔してますよ。」
有吉 「ヤバい人が書いてるから。ヤバい人じゃないと自己啓発本なんて書けない。」
一同笑
ひでぇw
ですが、自己啓発本の著者ってホントに”ヤバい”顔してるんでしょうか?
僕自身、自己啓発本を読み込んだ過去もあったので、ちょっと調べてみました。
※自己啓発書によって有名になった日本人作家さんが対象です。代表作と作家近影を同時に紹介します。
岸見一郎 / 嫌われる勇気
「あの人」の期待を満たすために生きてはいけない―― 【対人関係の悩み、人生の悩みを100%消し去る〝勇気〟の対話篇】
フロイト、ユングと並ぶ心理学界の三大巨匠とされながら、日本では無名のアルフレッド・アドラー。哲学者と青年の対話篇形式によってその思想を解き明かしていきます。
最近の自己啓発書ベストセラーといえばこの「嫌われる勇気」。
僕も少し過激なタイトルと、「いい意味で自分と他人を切り離せ」という新鮮な主張、哲学者と青年のちょっとコミカルな会話にどハマりしました。
著者の岸見一郎さんの近影がこちら。
…いい笑顔ですね。
岸見さんは心理学・哲学の学者ということですが、約3年で20冊以上の「アドラー本」を大量出版。自己啓発作家への道を突き進んでいるように思いましたので紹介させていただきました。
佐藤伝 / ひとりビジネスの教科書 自宅企業のススメ
雇われて働く時代は、もう終わった! 会社を辞めなくても、貯金がなくても始められる! サラリーマンでも、専業主婦でも、シニア世代でも始められる! 自分らしい自宅起業「ひとりビジネス」で、お金と自由を手に入れて、幸せに成功する方法を紹介する。
様々な「ひとりビジネス」の例を紹介し、そのメリットを説くビジネス書。
読後は、雇われず自由に楽しく働くだって!?いいなー!!とテンション爆上げです。しかし軌道に乗るまでの苦労や努力、制約などはいい感じで省かれているのでその辺も書いて欲しかった。
著者の佐藤伝さんの近影がこちら。
…なんでもいいんですけど、セルフブランディングとはいえ、自分のことを「伝(でん)ちゃん」って言うのやめといた方がいいと思います。
本田健 / ユダヤ人大富豪の教え
「お金の話なのに泣けた」「この本を読んだ日から人生が変わった」…アメリカ人の老富豪と日本人青年の出会いと成長の物語は、これからの人生を豊かに生きていくヒントに満ちあふれ、大きな反響を呼んでいる!「お金の法則を学ぶ」「失敗とうまくつき合う」「スピーチの天才になる」「人脈を使いこなす」「自分のビジネスをもつ」などなど、成功力がつく。
日本人青年が、たまたま出会ったユダヤ人富豪からビジネス・経営のいろはを学び、成功を収めていく、というストーリー系自己啓発書。
ナチスから逃れた設定のユダヤ人富豪が、バリバリの反ユダヤ主義のヘンリー・フォード氏を何度も賞賛して引用するなどアラは目立ちますが、読んだだけで「なんか俺…成功できるかもしれへん!」感を味わわせてくれる文章は流石です。
著者の本田健さんの近影はこちら。
…メガネのチョイスがいいと思いました。
本田直之 / レバレッジ・リーディング
なぜ「速読」より「多読」なのか?
ビジネス書は、成功者の体験やノウハウを短時間で疑似体験できるツールであり、その多読こそが最高の自己投資である。現在、コンサルティング会社を経営する著者が、ビジネススクールで身につけ、さらに進化させた読書術を紹介。
「読書は投資。とにかくビジネス書をたくさん読みなはれ。」という本。本選びについても書いてありました。
タイトルのレバレッジ(梃子)を利かせる読書法(リーディング)の意味は残念ながらよくわかりませんでしたが。
著者の本田直之さんの近影がこちら。
…色が黒い。趣味はサーフィンだそうです。納得。
色黒かつあばらが出たビールっ腹。健康と不健康が同居した興味深い体型です。
ハワイ料理チェーン店アロハ・テーブルのブランドディレクターも務める本田さん。
パンケーキ全然美味しくなかったんでどうにかしてください。
水野敬也 / 夢をかなえるゾウ
「お前なぁ、このままやと2000%成功でけへんで」
ダメダメなサラリーマンの前に突然現れた関西弁を喋るゾウの姿をした神様“ガネーシャ”。成功するために教えられたことは「靴をみがく」とか「コンビニで募金する」とか地味なものばかりで…。
笑いと学びを融合させたストーリー仕立ての本です。ドラマ、舞台、アニメ、ゲーム化までされており、日本で最も成功した自己啓発書と言っても過言ではありません。
「変わった気になっただけじゃ無意味。行動しろ。」と強く訴えるところには好感が持てました。
続編「夢をかなえるゾウ2 ガネーシャと貧乏神」「夢をかなえるゾウ3 ブラックガネーシャの教え」がありますが、他のシリーズ化した自己啓発書と同様、啓発内容はそんな変わってないです。
著者の水野敬也さんの近影はこちら。
…「ウケる日記」、超好きです。
ちゃんとしたらこんな感じ。これはマジメなやつですか?笑っていいやつですか?
ここからは僕が未読の自己啓発書になります。未読のため、紹介文はAmazonのレビューを引用させていただきます。自己啓発書ってたくさんあるんですね。
大越俊夫 / 6000人を一瞬で変えたひと言
不登校児・中退生を対象にした私塾「師友塾」塾長が贈る、あなたの根っこを揺るがし、勇気と元気をくれる、27篇の宝物。6000人の生き方を一瞬で変えたひと言とは? あなたの根っこを揺るがし、勇気と元気をくれる、27篇の宝物。
Amazonレビュー
「どの本を読んでいても実がない」「ありふれていて感動しない...」という人に、この本はぜひお勧めします。
(略)
そして、表紙を含む著者の顔写真にも驚かされた。表紙のインパクトのある顔。そうかと思えば、ものすごく朗らかな顔。こんな表情のできる大人は今めったにいないであろう。顔写真にも感動した。すべてがすごい作品だと思う。ぜひ読むべき。
著者の大越俊夫さんの近影がこちら。
…朗らか。
「大越俊夫」でググったら下の写真が3番目に出てきたんですけど、ご本人じゃないですよね?
インパクトしかねえ顔。
加藤秀視 / 自分を愛する技術
「人生を変える方法」などが書いているビジネス書が多いが、多くの人は変われない。その理由は「自己愛」がないからだ。目標達成や話し方などの「アクション」、潜在意識などの「マインド」を学ぶだけでは人生は変わらない。不良少年など「変わりたくない人」すら変えてきた著者だから書ける人生を変えるために最低限必要な「自己愛」について書く。
Amazonレビュー
一冊自分で買って読んだ。 いい本だと思いその本を読んで欲しい人にあげた。 また一冊買った。 明日また読んで欲しい人に渡します。 また一冊買います。
怖い。番町皿屋敷的ホラー感がありますね。
高評価が多いと思いきや…
内容は絶賛するほどではありません。 レビューが釣りっぽく嘘くさいし、不自然なので注意が必要です。
著者の加藤秀視さんの近影はこちら。
…フリー素材っぽい。
くらばやしひでみつ / あなたを輝かせる「天職」はある
自分らしくイキイキと働くためには、今何をすべきか――その簡単な法則についてまとめたのが本書です。職場でのつらい経験・解雇・対人恐怖症・自信喪失の末、著者は34回の転職を経て、心から打ち込める仕事に出会いました。仕事で感じるフィーリング、そして人との出会いを大切にし、夢と希望を持ち続ける――その法則とは、至ってシンプル。「仕事がつらい、会社に行きたくない」と思いながら働く人たちに読んでもらいたい一冊です。
Amazonレビュー
仕事を通して本当の自分の姿を探して行こうと言った内容。
「自分らしさ」を大切にする重要性を仕切りに作者は説いてます。無理なく読みやすくて苦痛にはなりませんし実体験なども織り交ぜて有りますから納得も出来る内容です。
しかし、私はもっと早い時期にこの本と出逢いたかった…。今この不況な時代にはなかなか「それ」を実現させるには厳しいのも事実…。 自分の心を流しリラックスさせるにはとても良いと思います。
著者のくらばやしひでみつさんの近影がこちら。
…酔っ払ってんのかってくらいの赤ら顔です。
クリス岡崎 / 億万長者 専門学校
「真の億万長者」とは、何度でも、必然的に、億万長者になれる能力をもった人のこと。その能力は「億万長者7つのルール」を学ぶことによって、「頭」と「体」で200%理解することができる―。
Amazonレビュー
著者の七つのルールで必ず一億円を手に入れられるというもの。
良いルールが多いなか、億万長者脳。金のガチョウ資産という物はいただけません。 月10万の貯蓄を年12%で回せば20年後には1億円手に入れられる。 そのためのソフトとして自動投資ソフトを導入すると良い。。。。 これは釣りかと。
(略)
また、それだけの利回りを上げられるなら、 この本は買わないでしょう。
自動投資ソフトで儲けるんやろなぁ。(遠い目)
著者のクリス岡崎さんの近影がこちら。
…もうどこをツッコメばいいのか分からないです。
久瑠あさ美 / このまま何もしないでいればあなたは1年後も同じだが潜在能力を武器にできれば人生はとんでもなく凄いことになる
人生を「選べる人」と「選べない人」の違い――それは、誰にでも存在する「潜在意識」をものにできているかどうか。本書は、「潜在意識」にアクセスするための「三種の神器」の存在と、その使い方を伝授する一冊!
Amazonレビュー
多くの方が知りたいのは潜在意識をどう人生の中で活かすか、 だと思うのですが、 特殊な経歴・多大な努力の必要を感じさせる点で、 読了感には不満が残ります。
(略)
早く潜在意識への理解が進む定番書が現れると良いですね。 (いやすでに数多くそういった書物はあるのでしょうが、 特別な努力や探求なしに普遍的に学べるレベルまで落ち着いて、多くの方が学びの楽しさを分かるというところまで)
タイトルが長い。ギネス狙ってんのかってくらい。
著者の久瑠あさ美さんの近影がこちら。
…全体的に白い。手元の置物(?)が気になります。
椋木修三 / 超高速勉強法
すばやく、ラクに、確実に成果を出す「瞬間」勉強法。「多忙」「怠惰」「疲れがち」な人こそ、効く。「速度を上げるほど、頭に入り、忘れない」この真実。「記憶の達人」「速読術のプロ」「合格カウンセラー」の三冠王が教える、簡単ノウハウ。
Amazonレビュー
勉強はなぜ続かないのか。 それは勉強の方法を知らないからである。
集中力を高めるためには自己暗示をかけて、自分にはできると言い聞かせることや時間を設定することが重要であると著者は言う。メンタル的な部分が大きいと感じた。
あとは意外と観葉植物を置くというのは効果がある。これは観葉植物を置くと、部屋を片付けたくなるという効果もあるらしい。確かにそうなのかもと思った。なかなか勉強の集中力が上がらないと感じている方におすすめ。
観葉植物は正義。著者の椋木修三さんの近影はこちら。
…手の形が気になります。オッケーなの?
望月俊孝 / 幸せな宝地図であなたの夢がかなう
夢を叶えるための「魔法」とは、科学に裏づけられたちょっとした「テクニック」です。多くの方が実践し、そして夢を実現させてきた「宝地図」という方法なら、わくわくしながら、あなたの夢がどんどん叶っていきます。 今までとは嘘のように人生が好転し、夢が次々と叶えられるようになる…そのエッセンスをお伝えします。
Amazonレビュー
子供を遊ばせながら公園で読んだけれど 「人生をマジで生きよう」って感じた。この本に書いてあることは、真実だな、、、と直感した。だからこそ、マジになろうって思った。
目の前で遊んでいる息子に見せる父親の姿が 「夢にやぶれたしがないオジサン」になるのか、「叶うか叶わないか、保証は無い、でも夢を生きるオジサン」になるのか それは大違いだ。 僕はそれ以来、人生をマジで生きようと思った。
(略)
僕はこの本を大切な人にプレゼントしようと決めた。
マジで人生をマジで生きると決めたようです。あと、自己啓発書のレビュアーって本を誰かにプレゼントしがちですね。
著者の望月俊孝さんの近影はこちら。
…このネクタイとチーフはどこに売ってるんだろう?
佳川奈未 / 「いいこと」ばかりが起こり出す スピリチュアル・ゾーン
スピリチュアル・ゾーン。それは、すべてが自動的に起こる領域。そこに入った人には、次のようなことがどんどん起こりだします。
- 引き寄せるまでもなく、望みのすべてが叶う!
- シンクロが束になってやってくる!
- 必要なお金がグッドタイミングで手に入る!
- 素晴らしいパートナーや仲間に恵まれる!
- いやなことが消え、日常が奇跡にみちる!
……そんな「奇跡のコース」に乗りたいあなたへ。
Amazonレビュー
いつもながら、この方の本を読んでいると、ポジティブなエネルギーで満たされます。
よくスポーツの世界などで、スーパープレイが出ると、「ゾーンに入った」などと表現されることがあります。集中力がきわまると、いわば「なんでもうまくいく=ゾーンに入る」現象が起こる。それにはまず、自分をポジティブな状態にし、波動を高めることが大事、とこの本は説きます。
(ポジティブになってもまたすぐネガティブになってしまうのは人間の性ですが・・そこは訓練が必要かもしれません^^)
- 私もポジティブがわ~っと高まったかと思うと、次の瞬間、ネガティブにどーんと落ち込むことがあります。(あれってなんとかならないのかしら(笑))バランスよくいきたいものです。
ゾーンに入ることの重要性は説くけど、具体的な方法は書いてないんやろなぁ。
著者の佳川奈未さんの近影はこちら。
…はい、いい感じにオチました。
【番外編】 漆原直之 / ビジネス書を読んでもデキる人にはなれない
ビジネス書はビジネスマンに夢を見せてくれるという点で「島耕作」シリーズと同じ。それが“現実的かどうか”は問題ではない。ビジネス書は「栄養ドリンク」みたいなもの。一時的に血糖値を上げ〝ヤル気〟にさせてくれるが、医学的効果は果してどうなのか。ビジネス書はいうなれば「道に迷ったときのタバコ屋のおばさん」。方向を教えてはくれるものの、歩き出すのはあくまで当人……。
編集者の視点で自己啓発書をバッサリ切る本。
世に蔓延る「ビジネス書」は元祖自己啓発書の「7つの習慣」の劣化であり、元祖以外読む価値はない。という清々しい主張でした。
いわば「アンチ自己啓発書」ともいえるこの本。どんな顔した作家さんが書いたのでしょうか?
著者の漆原直之さんの近影はこちら。
…ラガーマンかな?
おわりに
マツコ&有吉曰く「自己啓発書の作家はたいがい”ヤバい”顔」がマジなのかを調べてみました。
何をもって”ヤバい”とするのかは…ご自身で判断してください。
では最後にこれだけ。自己啓発書は…
です。
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