共働き世代は、奥さんの家事負担が多い傾向にあるようです。
家事を仕事と捉えた場合、年収はいくらになるのでしょうか?
その年収を基準に、お互い納得する形で負担を分け合うことができるかもしれません。
共働き夫婦は奥さんの負担が大きい!?
先日職場の歓送迎会があったのですが、なかなかショッキングなことを聞いてしまいました。
うちの職場には共働き夫婦が2組いまして、その奥さん2人と同席になったんです。
気づけば旦那のグチ大会。
「子供がいなけりゃ離婚も辞さない」的な言葉も飛び出し、別テーブルにいる旦那さんがいたたまれなくなりました。
2人の奥さんに共通するのが「旦那さんが家事をほとんどやらない、というかできない」ということだったんですね。
「旦那は仕事のみ、私は仕事+家事、負担がまったく釣り合わない」とのこと。なるほど、納得の不満です。
ただ、奥さんは定時で帰りますが、旦那さんは残業してるんですよね。
残業代はカウントされないのか?どのくらい残業すれば、旦那が家事をしない夫婦間の負担が釣り合うのか?
その場では怖くて聞けませんでしたが、気になったので調べてみました。
内閣府の調査によると、家事の年収は300万円!?
「家事 年収」でググったところ、ドストライクな調査がヒットしました。
家事活動等の評価について−内閣府経済社会総合研究所国民経済計算部(平成25年6月)【pdf】
簡潔に説明するとこんな感じです。
- 家事・介護・育児・買物・社会的活動を無償労働とする。
- 無償労働の年収=1人当たりの年間無償労働時間×時給×人口で算出する。
- 時給の決め方は機会費用法(Opportunity Cost method: OC法)と代替費用法(Replacement Cost method: RC法)の2パターンの方法で算出する。
時給の決め方は専門用語が並んでますが、こんな感じの意味です。
- OC法:家事の代わりに働いたと仮定して、その時給を当てはめる方法
- RC-S(Specialist)法:家事サービス職に従事する人の時給に当てはめる方法
- RC-G(Generalist)法:家事使用人の時給に当てはめる方法
って感じ。
これらの方法で家事を年収に換算すると、
- OC法:専業主婦が約304万円、兼業主婦が約223万円
- RC−S法:専業主婦は約249万円
- RC−G法:専業主婦は約226万円
となるようです。
RC法の兼業主婦に関してはいい結果が見当たりませんでしたが、OC法の約223万円を上回ることはなさそう。
共働き夫婦の負担を分け合うには!?
冒頭の共働き夫婦が負担を分け合って離婚を回避するには、旦那さんが約223万円余分に稼がなければならないことが分かりました。
残業代を223万円稼ぐのはあまり現実的ではないように思います。やはり家事を分担することが一番の方法ではないでしょうか。
平成26年度内閣府の調査によると、専業主婦世帯数720万に対して、共働き世帯数は1077万と大幅に上回っています。その割合は59.9%で、まだまだ増加傾向です。
平成26年度男女共同参画社会の形成の状況−内閣府男女共同参画局
しかし、奥さんの家事分担割合が50%以上、つまり奥さんの負担が大きい共働き世帯は全体の約70%であるとの調査結果もあります。
僕の職場でのケースは決して珍しくはない、ということですね。この傾向が続けば、離婚が増えるのも仕方ない気がします。
家事と仕事のツラさは簡単に比べられるものではありませんが、家事の年収=223万円というのは一つの基準になるのではないでしょうか?
共働き夫婦はお互い納得する形で負担を分け合い、いい夫婦関係を築いていきたいものです。
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